〜将来設計について〜
複数回でご紹介していく「社会人1年目と2年目の意識調査」
2回目となる今回は、社会人1年生と2年生が今、描いている『将来設計』に関する意識調査結果をご紹介します。
<前回(その1)『初任給や給与の使い道』はこちらから>
社会人1年生・2年生の将来設計
「結婚」や「マイカー購入」の平均計画年齢は30歳、「第一子誕生」は32歳、「マイホーム購入」は36歳
社会人1年生・2年生は、結婚や第一子の誕生などの将来設計(=ライフプランニング)について、具体的に何歳くらいまでに達成したいとの計画を立てているのでしょうか。全回答者(1,000名)に、将来設計について聞きました。
■結婚
まず、《結婚》について聞いたところ、「~24歳」が6.5%、「~29歳」が40.0%で、それらの合計(20~29歳)は46.5%となりました。社会人1年生・2年生の半数近くは20代のうちに結婚する計画を立てているようで、結婚について計画を立てている人の平均計画年齢は30.0歳となっています。一方、「したいと思うが、計画は立てていない」は25.3%と4人に1人、「したいと思わない」は11.6%と1割強が回答しました。
漠然とした結婚願望はあるものの、具体的にいつまでに達成したいかという計画は立てていないという人も少なくないようです。
■第一子の誕生
次に、《出産(第一子の誕生)》について聞いたところ、「~29歳」が25.5%、「~34歳」が20.5%となり、それらの合計(25~34歳)は46.0%となりました。20代後半から30代前半のうちに第一子を持つ計画を立てている人が多いようで、第一子を持つ計画を立てている人の平均計画年齢は31.7歳となっています。
20代(20~29歳)の割合を男女別にみると、男性が16.8%、女性が39.8%となり、女性のほうが多くなりました。20代のうちに第一子を持つ計画を立てている女性が多いようです。
■リタイア生活
また、《リタイア生活》について聞いたところ、計画を立てている人(計画年齢を回答した人の割合)が44.0%、「したいと思うが、計画は立てていない」は37.5%となり、計画を立てている人の平均計画年齢は61.0歳となりました。
■マイカー購入
続いて、大きな買い物の計画についても聞いたところ、《マイカー購入》では、「既にしている」が16.5%、計画を立てている人が35.0%、「したいと思うが、計画は立てていない」が26.3%となり、計画を立てている人の平均計画年齢は30.0歳となりました。
現時点で具体的な計画を立ててはいないものの、マイカーを持ちたいと考えている人は4人に1人の割合でいるようです。
■マイホーム購入
また、《マイホーム購入》では、「既にしている」が1.3%、計画を立てている人が35.6%、「したいと思うが、計画は立てていない」が40.9%となり、計画を立てている人の平均計画年齢は36.3歳となりました。
将来設計の平均計画年齢でみると、30歳で結婚とマイカー購入をし、30代前半で第一子を持ち、30代後半でマイホーム購入をするというのが、社会人1年生・2年生の平均的なライフプランであるようです。
では、収入の目標はいくらくらいに設定しているのでしょうか。
30歳時点の目標年収 「300万円台」が4人に1人、平均額は436万円
社会人2年生(500名)に、30歳時点の目標年収を聞いたところ、「300万円台」(24.6%)や「400万円台」(22.8%)に回答が集まり、全体の平均額は436万円となりました。
男女別にみると、平均額は男性が485万円、女性が388万円となり、男性のほうが30歳時点の目標年収を高く設定していることがわかりました。
<調査概要>
この春から働き始めた、または、就職してから1年経つ20~29歳の男女に対し、2017年3月27日~4月5日の10日間、「社会人1年目と2年目の意識調査」をソニー生命保険株式会社 http://www.sonylife.co.jp はインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
前回の<その1『初任給や給与の使い道』>の結果からも感じられたことですが、着実・堅実的な社会人1年生・2年生は、ライフプラン二ングもすでに設定できている人が多いようです。
この春に入社したての方々が考える「リタイア後の過ごし方」についても(調査はしていないものの)興味深いところです。
こういったライフプランの目標に向かって、どう仕事に取り組んでいるのか、次回はその意識調査の結果をご紹介します。
記事:編集部