この春から働き始めた、または、就職してから1年経つ20~29歳の男女に対し、2017年3月27日~4月5日の10日間、ソニー生命保険株式会社 は「社会人1年目と2年目の意識調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
『秩父JOBニュース!』では、この結果を複数回に分け、新社会人1年生・2年生の実態についてお伝えしていきます。
〜初任給や給与と給与の使い道について〜
社会人1年生の初任給の使いみち 「貯蓄に回す」「生活費に充てる」「親への贈り物を買う」
この春から働き始めた社会人1年生(500名)に、初任給はどのようなことに使いたいか聞いたところ、「貯蓄に回す」が56.2%で最も多く、次いで、「生活費(食費など)に充てる」39.2%、「親への贈り物を買う」33.2%、「自分にちょっと良い物を買う」30.4%、「親をご馳走につれていく」29.4%が続きました。
■一方、社会人2年生は、初任給をどうしたのか?
就職してから1年経つ社会人2年生(500名)に、初任給はどのようなことに使ったか聞いたところ、「貯蓄に回す」が37.6%で最も多く、次いで、「生活費(食費など)に充てる」35.6%、「親への贈り物を買う」26.4%、「友人と飲み会・食事会を楽しむ」26.2%、「自分にちょっと良い物を買う」26.0%が続きました。
社会人1年生と2年生を比べてみると、「貯蓄に回す」(社会人1年生56.2%、2年生37.6%)では社会人1年生の割合が高くなりました。初任給を貯蓄に回そうと考えてはいたものの、実際には貯蓄に回せなかった人が多いのではないでしょうか。一方、「友人と飲み会・食事会を楽しむ」(社会人1年生17.6%、2年生26.2%)や「旅行に行く」(社会人1年生11.6%、2年生13.2%)などでは社会人2年生のほうが高くなりました。
社会人1年目にかかった費用の平均額
社会人2年生(500名)に、社会人1年目の生活でかかった金額について聞きました。
「身だしなみ」5.0万円、「プライベートな付き合い」18.4万円「自己投資」1.9万円
まず、「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」にかかった金額は、「1万円超~3万円」(21.2%)や「3万円超~5万円」(18.0%)に回答が集まり、全体の平均額は50,321円となりました。
「プライベートな付き合い・交際」にかかった金額は、全体の平均額 184,172円となりました。
「自己投資(セミナー参加、書籍購入など)」にかかった金額は、全体の平均額は19,307円となりました。自己投資にお金をかけた人の割合(100%-「0円」の割合で算出)は64.6%となっています。
社会人1年目の「実家に入れた金額」は平均13.2万円、「貯蓄額」は43.4万円
「実家に入れた金額」を聞いたところ、全体の平均額は131,832円となりました。実家にお金を入れた人の割合(100%-「0円」の割合で算出)は58.0%となっています。
「貯蓄した金額」を聞いたところ、全体の平均額は433,966円となりました。金額の分布をみると、「1円~10万円」(23.0%)に回答が集まった一方で、「50万円超~100万円」(22.2%)との回答も少なくありませんでした。
社会人1年目であまり貯蓄できなかった人としっかり貯蓄できた人が分かれる結果となりました。
30歳時点の目標貯蓄額 「1千万円以上」が22.6%
そして、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「500万円台」(20.6%)や「1千万円以上」(22.6%)との回答が多くみられました。“30歳までに1千万円以上の貯蓄をしよう”という高い目標を設定している社会人2年生は少なくないようです。
近年の新社会人の皆さんの傾向として、生まれてから育って来たその世代背景からも分かるとおり、「1にも2にも貯蓄をする」というのが大きく見られる特徴です。
昔のように、「貯蓄はそのうち、憧れていたものを給料を貯めて手にする」といった夢を手に入れる、という考え方はせず、老後に向けての着実路線が今の若い方の考え方のようです。
お金の価値観やものの考え方は世代によってまた、個々によって様々。双方の価値観を双方が理解して各世代と接する必要があるようですね。
次回は、社会人1年生・2年生の将来設計はどのように考えているのか。そこに焦点をあてご紹介します。
記事;編集部