移住女子の「ちちぶのココ行って来た!」:『塚越の花まつり』編

早いもので本日から6月!となりましたが、5月に「ちちぶのココ行って来たよー」というところが、まだまだありましたので、今回は『塚越の花まつり』をレポートします。

5月4日といえば、秩父市吉田地域の“ 塚越 ”という地区で行われる『塚越の花まつり』の日です。
移住してきてから、数回この行事にお邪魔していますが、この日は毎回早起きをして(5:00頃には起床)、この祭りの開催地となる秩父市上吉田方面へ向かいます。

「花まつり」とは、4月8日が誕生日であるお釈迦様の誕生を祝う「灌仏会(かんぶつえ)」という行事の別名で、花御堂(はなみどう)という花で飾った小堂にお釈迦様の誕生したときの姿の像(誕生仏)を安置し、それに甘茶をかけて礼拝する法会のことで、全国のお寺で行われていることが多い行事です。

この塚越地区では、“4月だと花が揃わない ”とか “5月にようやく寒さが和らぐ ” といった理由があるそうですが、月遅れの5月に行われています。
昔は、ぴったり1ヶ月遅れの5月8日に行われていましたが、現在は、祝日となる5月4日に固定されています。

『塚越の花まつり』は、行事の準備から祭り当日の進行、そして片付けまでを子どもたちだけで行う、という点が特徴です。
近年では、この祭り当日の様子がとても美しいことから(テレビで紹介されたこともあり)、県外からもシャッターチャンスを求めてカメラマンさんや見物の方が早朝より集まる行事となっています。
なぜ早朝かというと、以前は(5月8日だったため)、子どもたちが学校に登校する前の時間に行われていたため、この行事は朝7時から始まり8時頃にはクライマックスを迎える行事なのです。

さて、今年の5月4日も7時の花火の合図と同時に、熊野神社の鳥居を出発した子どもたち。


行列を作り、花を撒きながら、花御堂と誕生仏、藤の花を持って米山薬師堂までの山道を進んで行きました。
行列の到着地点となる薬師堂の境内には、例年たくさんの見物の方でとても混み合います。


その理由は、子どもたちが持っていた花びらを境内で一斉に空に放ち、それはそれは見事な花吹雪が見られるからです。この光景を一目見たら、早朝から出て行く理由が分かりますよ (^_^)b


さて、そんな華やかなお祭りとは裏腹に、主役となる子ども(小学生)たちは年々減少しており、今年は2名となってしまったそうですが、中学生や近隣地区の子ども、この地区出身者の子どもたちが協力し、当日の花行列は20名以上が集まり、花を撒きながら進んで行く姿はとても見事でした。

事前の準備に関しては、当然、子どもたちだけで行うことができないので、地域の大人が協力して準備を進めたと伺いました。
伝統的な行事でありながら、少子化という現状を抱えるこの地区では、今後の進め方を地区住民で検討して行く、とのことでした。


ちちぶに移住してきて、この地域には本当に多くの行事があり、実際に近くで見て触れる機会があります。どの行事も勉強になり、また良い経験をさせていただいたり、楽しく過ごさせてもらっていますが、あわせて行事の担い手が少なくなっている現状もよく耳にします。

こういったちちぶ地域の魅力とあわせて、地域が抱える問題などもお伝えしながら、『秩父に住んで働こう!』という方々が増えていくよう有益な情報を発信していきたいとますます考えさせられた今年の『塚越の花まつり』でした。

 
記事:編集部 移住女子

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