〜 月遅れの行事に見る、日本古来からの風情と季節感 〜
秩父に来てから、行事ごとのいくつかが『月遅れの〇〇』と呼ばれ、執り行われていることを知りました。
「月遅れ」とは・・・
日本の年中行事は、太陰太陽暦である旧暦を使用していた時代に定められたものが多い。これを、太陽暦(グレゴリオ暦)である新暦でもそのままの日付で行うと、季節が約1か月早くなる。このため、年中行事が本来の季節からずれてしまい、その時期に行う意味が薄れてしまうものが多数存在した。そこで、暦の上での日付を1か月遅らせることにより、旧暦の時代の季節から大きくずれないようにする方法を取るようになった。これが月遅れである。
と、あります。(Wikipediaより一部抜粋)
秩父では、その代表的な行事に、雛祭り、七夕、お盆などがあげられます。
秩父に来るまでは、カレンダー通りに3月3日に雛祭り、7月7日に七夕を過ごしてきた私にとって、秩父地域では、雛祭りと七夕が月遅れだ、ということ、月遅れという意味を教えていただいたときには「なるほど!その方が風情も季節感もある!」と、(無知なもので)勉強させていただいたことを今でも思い出します。
ということで、本日、8月7日は『月遅れの七夕』であります。
秩父地域の多くは、8月7日に七夕飾りをしてその風情と季節を感じ、過ごします。
商店街の通りでは、高い竹がたくさん立てられ、その笹の葉には華やかな装飾がたくさん付けられ、道行く人たちの目を楽しませます。
さぁ、今年の七夕をぜひ楽しもうではないか!と、七夕飾りが毎年楽しめる番場通りへ!!
お仕事中に、まずはこちらの通りを通過したので、「後で来るけど、車中から撮影しておこう!」と助手席より一枚。
が・・・本日は台風5号がまさに接近中とのことで・・・(涙)
お仕事ひと段落で、今度は徒歩でひとり、番場通りへ向かったときには、もうドシャ降りとあいなりまして(ToT)
お飾りはどの店舗前も台風の影響により急遽片付けられ、これから正に片付けるという『武島家』さんの店先のお飾りをギリギリセーフで撮らせていただきました(汗)
織姫さまと彦星さまは高い空の上なら、今宵、会うことはできたかしら?と思いを馳せながら、台風接近中の『月遅れの七夕』のレポートもなかなかないことかな、とあまり伝わらない写真とともに、ご紹介してみました(大汗)
本来なら、こんなかんじで華やかな街並みがお楽しみいただけるのです!
→秩父市HP内 記事『笹の葉さらさら 軒端に揺れる 月遅れの七夕まつり』をご参考までに。
大きな七夕飾りなんて、なかなか都会じゃ目にすることがなくなり、ましてや自分のお家で七夕飾りをする、なんてこともまれで、こんな素敵な風情と季節を感じられる行事をこの秩父の地で、これからも大切に続けていって欲しいな、と深く感じるのであります。
今日のために素敵なお飾りをされていた全ての店舗や個人宅の皆さま、また来年もぜひ、楽しませてください。
大雨の中の撤収作業、本当にお疲れさまでした。
記事:編集部移住女子